判例紹介
【判例紹介】自動車保険の支払いを怠っている間に起こった事故について保険金の不払いが認められた事例
自動車事故が起こった際に、加害者が車両の任意保険に加入していた場合、保険会社が被害者との間で示談代行をします。そして、被害者は加害者に対する損害賠償金の請求を保険会社に対して行うことになりますが、このときに保険会社としては被保険者から保険料の支払いがされていないことを理由に被害者への保険金の支払いを拒めるでしょうか。
【判例紹介】投資用マンションのリスク説明を怠った不動産業者に説明義務違反が認定された裁判例(東京高等裁判所令和元年9月26日判決)
昨今、資産運用がホットな話題になり、不動産投資を考える人も増えています。そのよう中、不動産投資のメリットばかりを語る投資用マンションの詐欺被害も増えています。
【判例紹介】路上で人物を撮影した動画を無断でYouTubeに投稿することは肖像権侵害になるか(東京地方裁判所令和4年10月28日判決)
昨今、YouTube上に他人を撮影した動画が投稿されることは少なくなく、その際、多くの場合には撮影した本人の許可を得て投稿するか、モザイク処理などをして投稿しているかと思います。仮に他人の顔などが映った動画を本人に無断で投稿した場合には肖像権の侵害として法的な問題になるのでしょうか。
【判例紹介】受刑者の作業報奨金を差し押さえることができるか(最高裁判所令和4年8月16日決定)
何らかの罪を犯し、刑務所に服役することになった場合には、服役中に刑務作業を行うそ対価として作業報奨金が支払われます。では、ある罪の被害者などが加害者などに対して損害賠償を求めるとして、加害者が懲役刑を宣告されたあとに刑務所での受け取ることになる作業報奨金を差し押さえることはできるでしょうか。
【判例紹介】スーパーで売られていた総菜を踏んで転んだ場合のスーパーに対する損害賠償請求(東京高等裁判所令和3年8月4日判決)
スーパーのお総菜コーナーで売られていた天ぷらが床に落ちており、お客さんが誤ってこれを踏んでしまったため転んで怪我をしてしまいました。この場合に、スーパーに対する損害賠償請求は認められるでしょうか。
【判例紹介】財産開示手続の実施決定に対し「債権はもう存在しない」と主張できるか?(最高裁判所令和4年10月6日決定)
財産開示手続きは請求認容の判決後、強制執行の対象財産がわからないため本人から財産の所在を聞くという手続きです。この手続きを実施するという決定に対して、弁済などを理由として請求債権が不存在であるとの不服申し立て(=執行抗告)ができるでしょうか。
【判例紹介】学習教材の販売業者に対するクーリング・オフ(名古屋地方裁判所令和4年3月29日判決)
学習教材の訪問販売業者との間で締結したFAX指導を含む学習教材の購入契約について、販売会社から「信販会社から連絡があったらFAX指導があることを言わないように」を指示を受けていたという事案について、被害者のクーリング・オフ及び被害者の対応が不法行為にあたるか。