相続問題
認知した婚外子の存在は隠せる?(認知した婚外子も実子と同等の相続権があることについて)
家族に内緒で認知した子どもがいる場合、その存在をずっと隠し通せるのか――。「家族が混乱するから知られたくない」と思う方もいるかもしれません。しかし、結論から言えば 「認知した子どもの存在を相続の場面で完全に隠すことはでき […]
増え続ける“見えない財産”──デジタル遺品の扱いと生前対策
スマホやパソコンが生活の中心となった現代。個人の「財産」も形を変えつつあります。亡くなった方が使っていたSNSアカウント、ネット証券口座、クラウド上の写真や文書データなど、目に見えない「デジタル遺品」が相続の現場で注目さ […]
「私は親の介護をしてきたのに…」「遺産は何もしていない兄弟と平等…?」──寄与分・特別寄与料とは?
「何年も親の介護をしてきたのに、遺産は兄弟で平等?」「実家の家業を無償で支えてきたのに、何も報われないの?」 こうしたご相談を相続の場面で受けることは少なくありません。ご本人にとっては当然の主張でも、法定相続分では考慮さ […]
遺言書の作成時に要注意!せっかく書いた遺言書が無効になる!?
自筆証書遺言、公正証書遺言を問わず、「せっかく書いた遺言が無効になる」のは非常にもったいないことです。事前に注意しておきたいポイントを解説します。 よくある遺言無効の例とその理由 1 日付の記載が不明確 例:「令和7年春 […]
遺言書の文例をご紹介!注意点やよくある失敗例についても分かりやすく解説します。
遺言書は遺産分割をスムーズに行うために重要なものです。ただし、様式に厳しいルールがあり、せっかく作成した遺言書が無効になる等の可能性もあります。このコラムでは基本的な遺言書の文例と注意を解説します。 【1. 遺言書の文例 […]
遺言書で“争族”を防ぐ!— 遺言の種類と作り方、そのメリットとは
相続において、家族間のトラブルを未然に防ぐためにとても効果的なのが「遺言」です。 「まだ先のことだから」と思われがちですが、いざ相続が発生すると、遺産の分け方を巡って家族間の争い(“争族”)が起こることも少なくありません […]
認知症の親の財産管理、法的にできることとは?
親が認知症を発症すると、預貯金の管理や不動産の処分、日常的な支払いなどが難しくなります。家族が代わりに管理しようとしても、法律上の制約があり、勝手に手続きを進めることはできません。本記事では、認知症の親の財産を適切に管理 […]
【判例紹介】介護施設の誤嚥事故で約2000万円の損害賠償(広島地方裁判所令和5年11月6日判決)
介護施設の利用者(94歳、以下「A」)が、施設でおやつとして提供されたゼリーを喉に詰まらせて窒息死した事案について、その相続人から施設に対して約2000万円もの損害賠償請求がされた事案です。 結論 本件の施設では、利用 […]
【判例紹介】老人ホームでの誤嚥事故~過失相殺が認められた裁判例~(名古屋地方裁判所令和5年2月28日判決)
老人ホームでは入居者の死亡事故がしばしば起こります。よく起こりうる死因の中でも、この事例は老人ホームで提供される食事の誤嚥により入居者が死亡するに至ったという事故をもとに、老人ホームの注意義務違反をめぐる事例です。
「特別受益」「寄与分」の期間制限
2021年に公布された民法改正により、2023年4月より「特別受益」「寄与分」の主張に期間制限ができました。そこで、改正法の適用にあたってその概観を紹介します。